周りに合わせて自分のやりたいことができない人におすすめ「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」
「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」という本を読みました。
この本はいつも仕事に追われてて、本当にやりたいことができないという人、シンプルな生き方をしたいという人におすすめの本です。
なぜ私たちはいつも仕事に翻弄されてしまうのか、そこから抜け出すにはどうしたらいいのかという方法がわかりやすく書いてあります。
著者のグレッグ・マキューン氏はシリコンバレーのコンサルティングのCEO。
アップル、グーグル、フェイスブックなどの有名企業にアドバイスを与えている人でもあります。
この本が伝えていることは複雑な思考からシンプルな思考に変えるための方法を語っています。
できる人ほど、仕事を抱えやすいとは私もいつも思っていたことですが、この本でも同じようなことが書かれています。
今の時代はスマートフォンがあるから、いつでもどこでもメールのチェックができるようになり、仕事とプライベートの境目がなくなってきています。
旅行先でもメールやLINEを見ては現実に戻されてしまう。そんな人も多いのではないでしょうか。
エッセンシャル思考を身につけるにはどうすればいいのでしょうか。
まずはエッセンシャル思考と非エッセンシャル思考の人を比較した図を見るとわかりやすいかと思います。
左が非エッセンシャル思考のイメージで、右がエッセンシャル思考のイメージ図です。
まさにいろんな仕事を引き受けすぎて忙殺されている状態が左の状態です。
たくさんのことをやり過ぎて、本当にやらないといけない仕事、やりたいことに集中できていません。
それに比べ右の図は極めてシンプルです。
やりたいことだけ一点集中し、それ以外のことは放棄する。
これがエッセンシャル思考なのです。
エッセンシャル思考を実践その① 集中できる状況を自ら作る
ではエッセンシャル思考をどのように実践すればいいのでしょうか。
ひとつは集中できる状況を自ら作るという方法です。
あのニュートンも万有引力の執筆で2年間ほとんどひとりきりで引きこもっていたといいます。
著者はニュートンを見習い、「平日は朝の5時から午後1時まで、8時間を本の執筆だけにあてる。午後1時になるまでには絶対に人に会わず、電話も通じないようにしておく。メールは自動返信に設定し、執筆のために隠遁中であることを伝える。」
ということを実践したそうです。効果は抜群で執筆が早く進んだだけでなく、生活のあらゆる面に余裕が生まれたということです。
私も今は時間が自由にセッティングできますけど、その分、いろんな誘惑に負けてしまうことも多かったので、自分でルールをいろいろと決めました。
フェイスブックを見ないようにパソコンのブックマークからフェイスブックを削除する。作業しているときはメールは極力見ないようにするなど。
そうすることで、当てたい作業に集中できるようになりました。
エッセンシャル思考を実践その② 断固として上手に断る
もうひとつエッセンシャル思考を実践する有効な手段は、仕事を頼まれたときに「断固として断る」です。
あなたは仕事を頼まれたときにすぐにやります!と答えていませんか?
ノーを言うのはせっかくのチャンスを逃すことにもなりかねないし、上司や仲間を失望させたくない。だが、そういう気持ちに打ち克ち、ノーを言うことができないとはるかに大切なものを失うことになってしまうとエッセンシャル思考には書かれています。
断るときに大事なことが「自分にとって本当に重要なのはこれだ」という確信だといいます。
実際に断り方も紹介されています。
①とりあえず黙る
②代替案を出す
③予定を確認して折り返します
④自動返信メール
⑤どの仕事を後回しにしますか
⑥冗談めかして断る
⑦肯定を使って否定する
⑧別の人を紹介する
この中の③は特に使えるかと思います。ついその場でイエスと言ってしまう人は、「予定を確認して折り返します」ということで、いったん時間を置くことができて断るのが簡単になります。
エッセンシャル思考は考え方だけでなく具体的な事例がたくさん掲載されているので、非常に実践しやすいです。
私も昔はすぐに何でもやって、大変になってしまったタイプでしたが、今では本当に大事なこと以外は極力断るようにできるようになりました。
そうすることで、シンプルな生活になり、本当にやりたいことに時間をさけるようになってきます。
人生は一度きり。数少ない時間をどのように使うのか。
「エッセンシャル思考」にはそのヒントがたくさん込められています。